「俺にはなァ 心臓より大事な器官があるんだよ」
「そいつァ見えねーが確かに俺のどタマから股間をまっすぐブチ抜いて俺の中に存在する」
「そいつがあるから 俺ァまっすぐ立っていられる フラフラしてもまっすぐ歩いていける」
「ここで立ち止まったら そいつが折れちまうのさ」

「魂が」
「折れちまうんだよ」
「心臓が止まるなんて事より俺にしたらそっちの方が一大事でね」
「こいつァ老いぼれて腰が曲がってもまっすぐじゃなきゃいけねー」